中学2年の娘が、この三連休、ほとんどベッドから出てこなかった。
「ご飯だよ」と声をかけると、ようやくもぞもぞと起きてくる。
食べたあと、また布団へ戻っていく。まるでコアラみたいな生活だ。
最初は「怠けてるのかな」「どこか具合悪いのかな」と思ったけれど、
起立性調節障害と過敏性腸症候群を抱える娘にとって、
これも“体のサイン”なんだと思うようになった。
職場体験でがんばりすぎた3日間
先週、学校の行事でデイサービスに職場体験に行っていた。
慣れない環境で3日間。朝から夕方まで、立ちっぱなしのことも多かったらしい。
とっても気をつかう娘だから、かなり無理をしていたのだと思う。
起立性調節障害の子どもにとって、
朝から活動を続けるのは体にとって相当な負担。
その疲れが一気に出たのか、3連休はほとんど眠り続けていた。
「ご飯の時間だけ起きてくる」日常
最近の娘は、起きている時間がとても短い。
一日のうち、4時間くらいが“活動タイム”。
残りの時間は、部屋に行き眠るか、ぼーっとしている。
でも、ちゃんと食べて、少しでも笑ってくれるだけでほっとする。
「寝ることも仕事みたいなもんだよ」と言うと、
少しだけ笑って、「そうかも」と返してくれた。
起立性調節障害と過敏性腸症候群のつながり
この2つの症状、実は深く関係していることもある。
自律神経のバランスが乱れると、血圧や腸の働きがうまく調整できなくなる。
朝なかなか起きられないのも、
お腹の調子が安定しないのも、同じ“自律神経の疲れ”から。
「心の問題」と片づけられがちだけど、
実際は体の機能がうまく働いていないだけ。
だから、本人の努力ではどうにもならないことも多い。
親としてできることは「見守る」こと
親としては、つい「早く元気になってほしい」と思ってしまう。
でも、焦って声をかけすぎると、本人のプレッシャーになる。
怠惰な面も多く見られるので、親として「ちゃんとさせなきゃ」と追い詰めてしまう。
だから最近は、「寝てる=悪いこと」ではなく、
「回復のために必要な時間」と考えるようにしている。
眠っている間も、体はちゃんと働いている。
神経を整え、次に動くための力をためているのだと思う。
まとめ:寝ている時間も、回復の時間
娘を見ていると、
「頑張ること」だけが成長じゃないんだと気づかされる。
動けない時間、眠っている時間にも、きっと意味がある。
学校に間に合わない日もたくさんある。
行けない日もある。
でも、いつかまた、笑顔で朝を迎えられる日が来るまで。
私は今日も、娘と共に朝が始まる。
コアラみたいな娘を、そっと包むように。
持病と暮らす親のリアルを綴る「しずくログ」
「焦らず、待つ」って、実はすごく難しい。
でも、それが“いま必要な愛情のかたち”だと感じています。


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