「え、大変。旦那がいない。どうしよう……」
うちは、週の半分以上、夫が食事を作っている。
心不全の私は、朝は体が浮腫んでなかなかベッドから起き上がれない。
最後まで寝ているのは、だいたい私だ。
5人家族の家事量はなかなかのもの。
食器は食洗機があるからまだいい。洗濯も、回して干すところまではできる。
でも——畳むのがどうしても苦手だ。
やろうと思えばできる。でも雑になるし、気力が続かない。
夫は逆で、洗濯物を畳むのは得意。でも食器洗いはあまり好きじゃないらしい。
そんなチグハグな夫婦で、二人で一人前の家事を回している。
共働きでもあるし、我が家はこの分担でなんとか回っている。
「普通の家庭」からは少し外れているのかもしれないけれど、
最近はもう、普通って何だろうと思うようになった。
まあ、いいや。
そんな我が家で、年に数回ある夫の出張。
正直、毎回ちょっと不安になる。
出発の朝、夫はなんと早朝4時半までかかって洗濯物を畳み、2日分の夕飯を作っていた。
そこまでしなくても、と思いつつ、ありがたく見送った。
そして、夫がいない一日目。
いつもは何度言ってもすぐお風呂に入らないおまめちゃんが、この日は声をかけたらすぐに入った。
次郎ちゃんは、いつも夫がやっている洗濯物たたみを自主的にやって、片付けまでしてくれた。
頼もしいなあ、と思いながら私は早めに就寝。翌朝は気合いで早起きするつもりだった。
そして朝、食卓を見ると、焼き鮭が置いてある。
「なぜ……?」

長男の太郎は毎朝焼き鮭を食べる。焼くのに時間がかかるから、私は早起きするつもりでいた。
でも、もう焼いてある。
どうやら、寝る前に太郎が焼いていたらしい。
あてにならない母の代わりに、自分で準備していた。
たくましくなったなあ、と本気で思った。
手のかかる、個性的な3人だけど、ちゃんと周りを見て動けるようになっていた。
助けられていたのは、私のほうだった。
夫がいなくて不安だったはずの数日間。
終わってみれば、心も体も、少し軽くなっていた。
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