先天性心疾患の記録

【#04】生きた血と、奇跡のバス

【前回のあらすじ】手術に向けて準備が進んでいたある日、主治医から両親に伝えられた言葉は、思いもよらないものでした。「この子の手術には、生きた血が必要です」当時、心臓手術の輸血には冷凍保存された血液を使うのが一般的でした。でもその先生は、私の...
先天性心疾患の記録

【#03】とうもろこしと、あの日の写真――家族がくれた手術前の思い出

前回は、生まれてすぐ家族に知らされた病名と、私の身体のことについて綴りました。今回は、手術を控えていた2歳のころの私の様子と、そのときの家族の思い出について書いてみます。 私が2歳のとき、心臓の手術を受けることが決まっていました。そのとき家...
先天性心疾患の記録

【#02】父だけが呼ばれた日――生まれてすぐ知らされた病名

東京で生まれた私は、父と母にとって初めての子どもだった。みんな、とても待ち遠しく、私の誕生を心から楽しみにしていたと思う。しかし、生まれてすぐに——父だけが病院に呼ばれた。そこで、先天性心疾患「ファロー四徴症」があることを告げられた。母には...
プロローグ

【#01】はじめまして♪「しずくログ」へ ようこそ!

先天性心疾患「ファロー四徴症」を抱える私が、三児を育てながら働く日々。障害との向き合い方や、リアルな日常を綴っています。