人工弁を入れるなら、歯の手入れは欠かせない。歯のばい菌が心臓に回って、心内膜炎を起こすことがあるからだ。
私はそれを、手術の前に心臓血管外科の先生から教えてもらった。というより、叱られた。
人工弁の手術の前に、歯科を受診するよう言われた
10年以上、歯医者に行っていなかった
白状すると、私は10年以上、歯医者に行っていなかった。
痛くないし、虫歯もない。だから行く理由がなかった。
歯の手入れは、自分の中では「余裕があればやること」くらいの位置づけだった。心臓とは、まったく別の話だと思っていた。
心臓血管外科の先生に叱られた
人工弁の手術が決まったとき、心臓血管外科の先生から歯科を受診するように言われた。
通っている大学病院には歯科が併設されていて、受診の手配までしてくれた。親切だな、くらいに思っていた。
そこで、10年行っていないことを伝えた。叱られた。
心臓の手術をする先生に、歯のことで叱られるとは思っていなかった。
受診してみたら、掃除だけで終わった
身構えて歯科に行った。10年ぶりだし、相当なことを言われるだろうと思っていた。
でも、やったのは掃除だけだった。
痛くないし虫歯もない、というのは本当だったらしい。治療は必要なかった。
拍子抜けしたけれど、裏を返せば、10年放っておいた人でもこの程度で済むということでもある。行く前の心配のほうが大きかった。
これから受診する人がいたら、身構えすぎなくていいと思う。
なぜ人工弁だと歯科が大事なのか
歯のばい菌が心臓に行くと教えてもらった
そのとき説明されたのが、心内膜炎のことだった。
はっきりした言葉までは覚えていない。でも、歯のばい菌が血に乗って心臓まで行って、弁のあたりで悪さをすることがある——そういう意味のことを言われたのは覚えている。
歯間ブラシも忘れずに使うように、とも言われた。
「歯を磨かないで寝るのは自殺行為」
そして、こう言われた。
「歯を磨かないで寝るのは自殺行為」
言い方。と思ったけれど、それくらい大事だということなんだと思う。
まさか、心臓と歯が関係しているなんて思わない。知らないままだったら、私はきっと今も10年に一度しか歯医者に行っていない。
人工弁が入ってからの、歯のケアと歯医者通い

いまは3か月に1回。歯間ブラシも欠かさない
それからは、3か月に1回くらいのペースで、近所の歯医者でクリーニングをしてもらっている。
痛くなくても行く。それが当たり前になった。
家では、歯間ブラシを使うようになった。歯磨き粉も、歯医者で売っているものに変えた。
たいしたことはしていない。でも、10年行かなかった頃に比べたら、別人のようだと思う。
歯医者には伝えている。でも
近所の歯医者には、人工弁が入っていることを伝えている。
ただ、正直に言うと、あまり気にされていない感じがする。
掃除をしてもらうだけなら、特別なことは何もないからかもしれない。
ひとつ気になっているのが、抜歯のときのことだ。抜歯をするときには抗生物質を飲む必要があるらしい、と聞いている。
私はまだ抜歯をしたことがないので、実際にどうなるのかは知らない。でも、そのときが来たら、歯医者にも主治医にも、自分から確認しようと思っている。
結局、自分の身体のことは自分が覚えておくしかない。そう思うようになった。
夫も歯医者に通うようになった

それから、夫も歯のケアに気をつけて歯医者に通うようになった。
チューすることもあるし。
家族の口の中まで気にすることになるとは、手術の前は想像もしていなかった。
最後に
- 人工弁を入れる前に、歯科の受診をすすめられることがある
- 理由は、歯のばい菌が心臓に回ることがあるから(私は心内膜炎のことを教えてもらった)
- 10年ぶりに受診したけれど、私の場合は掃除だけで終わった
- いまは3か月に1回クリーニングに通い、歯間ブラシも使っている
- 歯医者には人工弁のことを伝えている。抜歯のときは抗生物質が必要らしいと聞いている
- 家族も歯のケアに気をつけている
痛くないから行かない、は通用しなかった。
これから同じ手術を受ける人がいたら、歯医者だけは先に行っておいてほしい。直前になってあわてずに済むので。
⚠️ この記事は私の体験をもとにしたものです。説明の内容も、必要な対応も、人によって、また時期によって変わります。抜歯や治療のときの対応は、必ず主治医と歯科医にご確認ください。



