迷走神経反射は、強い痛みやストレスがきっかけで血圧が急激に下がり、意識を失うことがある生理反応だ。私はこれを20年間、過呼吸だと勘違いしていた。
人工弁の手術後、肩もみで意識を失って病院が大騒ぎになったとき、初めて「迷走神経反射」という診断がついた。
20年間の勘違いだった。
迷走神経反射とは何か
迷走神経反射は、強い痛みやストレス、排泄などの刺激がきっかけで、心拍数や血圧が急激に下がる生理反応だ。
脳の血流が低下して、めまい、血の気が引く感じ、冷や汗、目の前が暗くなる、といった症状が起きる。ひどくなると、一時的に意識を失うこともある。
多くの場合、横になって数分休めば回復する。生命に直結することは少ないとされているけど、失神による転倒で怪我をするリスクはある。
迷走神経反射で私が意識を失ってきた場面
振り返ると、痛みを伴う場面で何度も意識を失ってきた。
激痛や怪我での失神
背中に激痛が走って意識を失い、救急車で運ばれたこともある。給食を食べてすぐ走り出したときも意識を失った。トイレで腹痛が激痛すぎて意識がなくなったこともあって、それ以来、我が家ではトイレの鍵を閉めないことにしている。
指をカッターで切って、傷口がひどくえぐれたときも意識を失った。
手術後のリハビリでの失神
人工弁の手術後、ひどい肩こりになって、リハビリの先生に肩をもんでもらっていたとき、首を強く刺激されて意識を失い、病院で大騒ぎになったこともある。
採血で意識を失うことも若い頃はあったけど、最近は平気になった。今は針をじっと見ながら採血を受けても、特に変化はない。
19歳のとき、脳波まで調べて「過呼吸」と診断された
19歳のとき、英会話の授業で見せられた資料の中絶シーンがショックすぎて、泡を吹いて倒れたことがある。
そのとき入院して、脳波まで調べたけど、診断は「過呼吸」だった。
今思えば、あのときから迷走神経反射だったんじゃないかと思う。
調べてみると、過呼吸(過換気症候群)も、重症化すると失神することがあるらしい。ただ、それはまれなケースで、通常はしびれやけいれん止まりだという。
だから、当時の診断が間違っていたとは言い切れない。過呼吸だったのか、後から迷走神経反射の体質が出てきたのか、正直よくわからない。ただ、過呼吸の症状はもう出ていない。
迷走神経反射になりやすい人の特徴

調べてみると、恐怖・痛み・驚きなどのストレスに弱い人、生活習慣が乱れている人は、迷走神経反射になりやすいらしい。自律神経のバランスが崩れると発症しやすくなるそうだ。
思い返せば、私は昔から痛みに弱かった。人一倍というほどではないけど、強い刺激に体が過剰に反応しやすいタイプだったんだと思う。
迷走神経反射の前兆が出たときの対処法
めまいや血の気が引く感じ、冷や汗など、前兆を感じたら、その場でしゃがみこむか横になるのが一番いいらしい。頭の位置を低くすることで、脳への血流が回復しやすくなる。
私の場合、まず気持ちが悪くて仕方なくなる前兆を感じ、意識を失うことが多い。余裕がある時はしゃがむけど、大抵の場合立っても座ってもいられなくなる。ただ、周りの人が「しゃがんで」と気づいてくれると、助かる場面もあった。
迷走神経反射を予防するためにできること
脱水にならないようこまめに水分補給すること、長時間立ちっぱなしを避けること、疲労や寝不足のときは特に注意することが予防につながるらしい。お風呂上がりも起きやすいタイミングだそうだ。
私の場合は「痛み」がきっかけになることが多いので、完全に予防するのは難しい。でも、疲れているときほど症状が出やすい気はしている。
迷走神経反射と20年越しにわかった診断

人工弁の手術後、肩もみで意識を失ったときは、本当に大騒ぎだった。病室にレントゲンや心電図を持った医師や看護師が慌てて集まってきたのを覚えている。
そのとき念入りに調べられて、初めて「迷走神経反射」という診断がついた。
血圧計で測れなくなるほど、血圧が下がるらしい。自分で戻れるから大ごとにはなっていないけど、これが戻らなくなったら危険だから、「3分経っても戻らなかったらすぐ呼んで」と言われている。
でも、3分意識がなくて、そこから救急車が来ても、間に合うんだろうか。笑
迷走神経反射は人によってきっかけが違う
同じ迷走神経反射でも、きっかけになる刺激は人によって違うらしい。採血が苦手な人、長時間立っていると起きる人、人混みがきっかけになる人もいる。
私は採血は平気で、強い痛みで意識を失うタイプ。同じ病名でも、誘発因子は人それぞれだ。
まとめ
- 迷走神経反射は、強い痛みやストレスで心拍数・血圧が急激に下がる生理反応
- 私は痛みを伴う場面(背中の激痛、腹痛、怪我、肩もみ)で繰り返し意識を失ってきた
- 19歳のとき、脳波まで調べて「過呼吸」と診断されたが、今思えば迷走神経反射だったのかもしれない
- 若いうちは問診だけで診断されることも多く、詳しい検査で初めてわかることもある
- 同じ迷走神経反射でも、きっかけになる刺激は人によって違う
過呼吸だったのか、迷走神経反射だったのか、正確なところは今もわからない。でも振り返ってみると、「強い痛みや精神的ショックで、体が過剰に反応する」という一本の筋は、20年間ずっと変わっていなかったんだと思う。
繰り返す失神や、原因のわからない体調不良がある人は、一度病院で詳しく調べてもらうことをおすすめする。受診先は循環器内科が基本だけど、脳血管性の失神が疑われる場合は脳神経内科・脳神経外科が専門になることもある。まずはかかりつけ医に相談してみるのもいい。20年越しにわかることもある。
⚠️ この記事は私の個人的な体験をもとにしたものです。医療アドバイスではありません。繰り返す失神や意識消失がある場合は、必ず医療機関を受診してください。
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