結論から言うと、障害者控除を受けている人は、ふるさと納税の上限額をシミュレーターの数字だけで信じない方がいい。この記事では、私がつまずいた体験と、つまずかないための調べ方をまとめた。
私は毎年ふるさと納税をしている。でも正直に言うと、ずっと「年収と家族構成を入れるだけ」の簡易シミュレーターしか使ったことがなかった。障害者控除のことなんて、考えたこともなかった。
ふるさと納税の上限額は、障害者控除があると変わる?
📌 結論: シミュレーターに「障害者控除」の欄があるかないかで、出てくる金額が大きく変わる。
楽天ふるさと納税の詳細シミュレーターには、障害者控除の入力欄があった。空欄のままの場合と、きちんと入力した場合とで、金額がかなり違う。障害者控除を入れるだけで、これだけ差が出るとは思っていなかった。
ふるさと納税の上限額、障害者控除も含めて何で決まる?
| 決まる要素 | 内容 |
|---|---|
| 住民税所得割額 | 上限額の計算のベースになる数字 |
| 所得控除 | 社会保険料控除・生命保険料控除・障害者控除など。多いほど所得割額が下がる |
| 所得税率 | 課税所得の金額に応じて変わる |
障害者控除で、ふるさと納税の上限額はなぜ下がる?
障害者控除は、所得税・住民税どちらにもある所得控除の一種だ。
出典:国税庁|障害者と税
所得控除が増える→課税所得が減る→住民税所得割額が減る→ふるさと納税の上限額も、計算上は小さくなる方向に働く。
📌 注意: 総務省が「障害者控除があると下がります」と明言しているわけではない。計算式から考えるとそうなるはず、という話。断定はできない。
障害者控除がある私が、ふるさと納税の上限額を計算してみたら合わなかった

住民税決定通知書の「所得割額」を使って、総務省の計算式で計算してみた。ところが、実際に寄付して控除された金額と、計算結果がどうしても合わなかった。
📌 原因: 私はワンストップ特例を使っていた。通知書の所得割額は、ふるさと納税の控除が引かれたあとの数字だった。計算式に使うべきは「引かれる前」の金額なので、控除された分を足し戻して計算し直したら、ようやく辻褄が合った。
障害者控除のことだけでなく、こんなところにも落とし穴があるとは思わなかった。
障害者控除がある人の、ふるさと納税の上限額の調べ方
用意するもの
| 書類 | 確認する項目 |
|---|---|
| 源泉徴収票 | 支払金額 / 給与所得控除後の金額 / 所得控除の額の合計額 |
| 住民税決定通知書 | 市民税・県民税の所得割額 |
| (去年も寄付した人のみ) | ワンストップ特例を使ったか / 寄附金税額控除額 |
AIに聞くためのプロンプト

自分で計算式を使うのが大変な場合は、ChatGPTやGemini、Claudeなどに、以下をコピペして聞いてみてほしい。
初めてふるさと納税をする人向け:
ふるさと納税の寄付上限額の目安を、総務省の計算式で教えてください。
- 給与収入:◯◯円
- 給与所得控除後の金額:◯◯円
- 所得控除の額の合計額:◯◯円(このうち障害者控除:◯◯円を含む)
- 住民税の所得割額:市民税◯◯円+県民税◯◯円
- 計算式:住民税所得割額×20%÷(90%−所得税率×1.021)+2,000円
去年もふるさと納税をした人向け(上の項目に加えて):
- 去年、ワンストップ特例を使った:はい/いいえ
- (使った場合)去年の寄附金税額控除額:◯◯円
※ワンストップ特例を使った場合、通知書の所得割額は控除が引かれたあとの金額なので、この金額を足し戻してから計算してください
障害者控除の金額は、障害の区分や同居の有無で変わる。詳しくは国税庁のページで確認してほしい。
それでも不安な場合は、自治体の税務窓口や税理士に確認するのが一番確実だ。
最後に
障害者控除がある人ほど、ふるさと納税のシミュレーターの数字をそのまま信じない方がいい。自分で計算するときも、ワンストップ特例を使ったかどうかで落とし穴があることを、今回身をもって知った。
※ 働き方や収入は人によってまったく違う。ふるさと納税ができる金額も、できる・できないも、人それぞれでいい。この記事は「いくら寄付すべきか」ではなく、「自分の数字をどう確かめるか」の話として読んでもらえたらうれしい。
この記事が、同じように手帳を持ちながらふるさと納税をしている方の参考になったら、シェアしてもらえるとうれしい。

